入梅 上島善一氏死去
昨日北陸地方にも、気象庁から入梅が発表された。
今日は雨が降ったりやんだりの天気で、農作業はできない状態だった。仕方がない、、、。
北町の上島善一さんが、お亡くなりになられた。享年71歳。私の三歳年上だった。松ヶ鼻用水の理事長をなされ、地域の農業ではご活躍の方だった。
なんだか最近、身近な方が次々とお亡くなりになる。そういう私も、いつかは死ぬ、、。
一年寝かした有機のみそしか作らない、全国でも珍しい味噌屋を、目指していたわけではなかったが、結果的にはそうなった。若いころ、とことん天然醸造にこだわり、有機にこだわり、みそを作り続けた。
2010年には蔵のみそが全部有機となった。その報告を聞いたとき、私の心にぽっかりと穴が開いたような、心境だった。それは「なんやこんなもんか、、、!」むなしい気持ちだった。
今まで桶一本でも有機のみそを作りたいと、目の前が真っ赤にメラメラと燃え上がって頑張ってきたのだが、蔵全部が有機になったときの心境とは、喜びに満ち溢れた心境ではなかった。
富士山は見事な山である。頂上にはうっすらと雪が積もっていて、見事な形をしている美しい山である。「富士の山、上ってみたら、ただの山」頂上は岩だらけで、ごみが一杯落ちていたのだろう。
ヒマラヤのエベレストは、地球上で一番高い山だ。この山に今まで何人、いや何十人の方が登った事だろう。頂上を制した時の心境は、いったいどんな気持ちだったのか?多分私と同じ、なんや、こんなもんかという気持ちでないだろうか?
山を下りてみれば、世間からは称賛を浴びるだろうけれども、心の中は目標を失って、むなしい気持ちでむなしかったのでだろうかと想像する。
人から認めてもらいたい、褒められたい、承認意欲というか、煩悩の一つの「名誉欲」だったのでなかろうかと思う。名誉欲を満たすために行ったことでなかっただろうかと、思うこの頃である。
では、また、、、。