大江の郷自然牧場
昨日だが、京都のお客様から「鶏の卵」の詰め合わせをいただいた。
開封してみると大変心のこもったお品であった。「平飼い」の鶏の卵だった。大変貴重な卵のようだった。またこのような品をおつくりになっておいでのお会社様が、まだ日本に残っているという事で、大変貴重な品と理解できた。
私が聞いた話だが、今の養鶏は鶏をB5の大きさのケージに入れて、毎日餌を食べさせられているそうだ。中は真っ暗にして昼は電気をつけて、夜は消すらしい。一日卵一個生むらしくて、照明を調節して、一日23時間の周期に合わせているようだ。24日間で一日違ってくるが、鶏は分からないので、一日余計に卵を産むらしい。嘘か本当かわからないが、どうもそのようであるらしい。
B5のケージに入っている鶏は、何分にも窮屈なので、ストレスが溜まって隣の鶏とけんかを始めるそうだ。そうすると困るので、くちばしの先を切り取っていると聞いている。
これだとけんかしても血を流しあわないし、餌は食べられるため、ひとまず安心。しかし窮屈な場所に鶏が入れられているので、ストレスがたまるそうだ。
考えてみると卵とは言ったに何だろうかと思ってしまう。お金儲けの単なる手段としての「モノ」なのか、我々の命を全うせんがための「いのちの糧」なのかどっちなんだろうという、疑問が出てきてしまう。
産卵効率だけを考え、「畜産工場」のようになってしまった現在の養鶏たちは、たまったもんでないと思う。
スーパーで198円で特売されている玉子を見ると、どうしても心が痛む。そんな考えでないところから養鶏を始められている方を見ると、なんだか応援したくなってくる。
誠にこのような卵を、口にできることは大変ありがたいことだと、改めて知った。