お通夜
- 2023/05/28
- 仏教
長男の嫁の実家のおばあさんが、昨日お亡くなりになられた。享年91歳だった。今日はお通夜に参列した。
「独生独死、独去独来」 一人で生まれ一人で死んでいく。一人去ってまた一人やってくる。よく父親が「老人絶えても、村絶えず」と言っていた。
「億劫」、「劫」とは仏教でいう時間の単位、1劫とは4億3千2百年の期間の事。億劫とはこの一億倍というから、計り知れない長い時間の事。
億劫という長い間、生まれ代わり死に変わりして、六道を輪廻して生きてきた。六道とは、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上界という迷いの世界を、ぐるぐるとめぐって生きてきた。
袖触れ合うも、多「生」の縁。過去に前世の時に、何らかの関わり合いがあったことを示している。
初めのない始まりから、終わりのない終わりに向かって、人生たかだか50年から100年。人の一生など、億劫の時間からすれば、あっという間の瞬きする時間に過ぎない。
マクロビの桜沢如一氏の本に、「我々は、無限の世界からやってきて、無限の世界に行くと書かれていたのも、このことだったのかもしれない。
煩悩熾盛、罪悪深重、家宅無常の世界に生きている我々は、弥陀の本願の教えは、傾聴に値する。
おばちゃん、有り難う。ご冥福をお祈りいたします。