持戒
- 2023/02/05
- 仏教
今日は晴天の気持ちのいい一日だった。
社長を退いて実印を次の社長に渡してから、私は非常勤の相談役になった。ほとんど会社の事は口を出さないし、会社にも週に、二日ほどしか行かないようになった。
もうフォークリフトのレバーより重いものは、持たない。仕事は口ですることにした。その結果、運動不足となって体重が8㎏増えた。にもかかわらず、なんと血圧が20下がった。何かと社長は毎日連続的にストレスを受けているからだと思う。
今年の年初の1月お昼礼時に、新年の抱負を一人一人発表する事になった。突然一番最初に相談役からと言われ指名された。で、深く考えていなかったが、その時に発表したのは、良いことをする。善の行いを積み上げていきたいといった。
これは仏教の「六度万行」を行うという事だった。私は今年一年間実行してみようと思っていた。
昨年から農地の事である方と約束していたことがあった。農地を私に貸してあげるというお約束であった。私は大変うれしく思い、その手続きを待っていた。しかし昨年に何度も手続きは進んでいますかとお願いしに行ったが、ちょっと待ってくれという事で全然動いてくれなかった。
今年に入って、どうなっているのか聞きに行ったら、全くの嘘であることが分かった。少し興ざめしたのと、あぁこの方はこういう人なのだと改めて思った。信用した私が悪かった。このことを見抜けなかった、自分の不甲斐なさを知った。
持戒とは、言行一致の事である。いったん人と約束したことは守らなければならぬという教え。それを反故にするとは、いったいこの方は、どういう人なのだろうかと思った。特に怒りもなかったが、、、。
「今日ほめて、明日悪く言う人の口。泣くも笑うも、うその世の中。」こう歌ったのは、確か一休さんだったと思う。
人は信じてもいけない、また疑ってもいけない。