オーガニック・無添加・食品のお店

北海道出張を終えて

朝から曇り時々雨の天気。

北海道出張を終えてちょっと気が付いた点。7人の生産者と面会し、車で3800㎞の距離を走行した。中でもお二人の生産者とのお話が印象に残っている。

宮城県石巻市のD社の社長さんとのお話。彼の友人で50町歩経営している生産者の方が、突然全面積の農地を有機に替えられたそうだ。その理由は、「もう先が見えている」と感じたからだ。農協は黒字で、生産者は赤字の状態が、いつまでも続くわけがない。思い切って有機にかえたらしい。問題は社員がついてくるかどうかだったそうだ。ただお金が原因で有機をやり始めた方は、お金が原因でおかしくなっていってしまう生産者を、何人も見てきた。そこにはゆるぎない「信念」がないとやがていきづまってしまう。

マルカワみそを紹介して欲しいといわれたそうである。今回はお会いすることはできないが、来年の春訪れた時に、ぜひお会いしたいと思った。

北海道新篠津のHさん。御社で伸びしろはありますかとの私の質問に、現状はほとんど可能性が少ないようなご返事だった。国のみどりの食料システムで、耕地の25%を有機栽培にするというのは、かなり難しいというお話を伺った。

まず肥料も問題。米の消費量の減少に伴って、米ぬかが品薄になっている。また魚粉も魚が取れなくなっているので、こちらも品薄で入手しにくくなってきている。価格も上がってきているらしい。国の政策も肥料の点からいっても、問題がありそうだ。

そうすると、私は自然栽培という農法に注目が集まるのでないかと思った。こちらは農薬も肥料も使わないやり方なので、今後注目されて広がっていくのでないかという予感がした。

弊社も今後自然栽培の大豆を使ったみそに、中心を置くようにしたいと思っている。もちろん問題点はいくつかある。それをどう克服していくのかが、今後の課題だ、、、。

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河崎 宏

マルカワみそ

マルカワみその社長を務めております。これからの時代は、ますます命にかかわる「生命産業」が、社会から必要とされることになる。「和食のみそを中心に、食と健康の貢献企業」を目指してまいります。

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