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愛農会、そして三日目はつらい

こちらのペンションにはネット環境がなかった。
昨日の朝、先生から西式体操を教えていただいた。本で読むのよりも分りやすかった。あさはお茶を飲んだ。しばらくテレビなどを見ていたが、急に先生が、三重県の「愛農会」に行こうといわれた。断食中は何もする予定がないので、100kmほどだったので二人で行くことにした。
ナビに見るとすぐに見つけられた。飛込みだけれどとにかく敷地の中に入った。日本で一番小さな学校、日本で有機農業を教えてくれる唯一の全寮制64名の農業高校があった。あいにく土曜日で校長先生ほか出払ってお会いすることは出来なかった。数学の先生が校舎の中を案内してくれた。
四つの部会に分かれていた。作物部、畜産部、野菜部、果樹部となっていて生徒たちはどこかの部会に加入しているとのことだった。
敷地を歩いている時にラッキーなことに校長先生の奥様にお会いできた。もうずうずうしく面会を求め一時間以上お話を聞貸せて頂いた。もともと46年前に農業のリーダーとなるような指導者を育成することで設立された学校と聞いた。当時は農薬や化学肥料を使用した慣行農法を教えていたそうだ。
ところがびっくりしたことに、五条の慈光会の梁瀬先生のご子息様が、この学校の第七期の卒業生であられることを知った。えっ、、、(絶句)なんだか梁瀬先生に導かれてここへ来たような感じがした。
さらに梁瀬先生が学校で講演をなされたそうだ。もちろん3000人のかるてから毎日食べてる野菜に農薬を使うなというお話だった。その話を聞いた校長先生が、今まで生徒に教えてきたのは何だったんだろうかと思い、自分のしてきたことが「死の農法」で間違っていたことに気づき、なんと全校生徒の前で土下座して生徒に謝ったそうだ、、、。普通そこまで出来る人は少ない。その後方針を転換し、有機農業を教える学校に変わったとお聞きした。
先生との話の中で私はみそやと農業とが融合したような経営形態をとりたいと考えを述べた。それは多分道の駅のような直売所、あるいは野菜の宅配業のようなもの。どういった形がいいのか今は表現できにくいと申し出た。すべての人が生きていくための「エココンビニ」「エコステーション」を作るといいといわれた。なんとなく私の考えをうまく言い当てたような言葉だった。
帰り、生徒さんが作った農産物の直売所があるので、よって見ることにした。とうもろこしの試食を頂いた。ゆでてない生だったが、甘かった。先生は梅干を買われた。
ホームページを拝見すると、生産者は消費者の命を保障し、消費者は生産者の生活を保障するという文面が目に留まった。このような関係を説いた団体は今までには私は見たことがなかったし、非常に分りやすい文章だと思った。認証団体でもあるので、有機をはじめる場合にはこのような認証団体で受けたいものだ。
昨日から打って変わって断食も三日目となると、つらさがでてきた。朝から全く元気がなくなった。起床後高木さんと旅館街を散歩した。山伏姿の人がこれから出発する風景に出会った。お知りには狸の毛皮を座布団代わりにぶら下げていた。
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この先を行くと、お豆腐やさんがあった。何気なく見ていたら、急においしそうに見えたので、一つ買って帰った。300円だったが普通の豆腐の四倍ぐらいの大きさはあった。
ペンションで玄米のおかゆと豆腐の回復食を食べた。やはりうまい。
11時にペンションを出発。近鉄の駅まで車でお送りした。
家に着いたのが五時ごろだった。やはり我が家はいい。

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河崎 宏

マルカワみそ

マルカワみその社長を務めております。これからの時代は、ますます命にかかわる「生命産業」が、社会から必要とされることになる。「和食のみそを中心に、食と健康の貢献企業」を目指してまいります。

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