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第四回 自然栽培実践塾

実践塾に参加。羽咋市までは約130kmほどで、車で高速使って二時間ほど。朝六時半に出れば八時半には到着する。今回木村先生は弘前から900kmを車で来られたそうだ。途中宮城県の加美町に立ち寄られた。自然の移り変わりをご覧になられたそうだ。

第四回の学習テーマは、代かきとチェーン除草だった。午前中代かき作業の実習。現場圃場に行き五班に分かれて行われた。

JA羽咋さんもトラクターや圃場を提供なされ大変協力的で力を入れられている様子が伝わってきた。

見えているところよりも、見えていない所に大事なものがある。

ロータリーの刃を高くするだけ、上だけ細かく下はごろごろ。畑も同じ。畑に行ったら、作物が主人公、お手伝いするのが人間の役目。

イネは畑と沼を繰り返したから、連作できた。昔の日本人は自然を巧みに利用していた。

タイヤの跡がつく。ロータリーを半分またいで掛けてやると消える。できるだけ水を多めにしてかき混ぜるとよい。どこを耕したかわからなくなるが、”水をたたくような感じ”でロータリーをあげて代をかく。ロータリー回転をはやく、足は三速。水を落とすと情けない姿になる。それを喜ぶのは稲だ。

補植はするな。収量あんまり変わらない。代かき三日後に田植え。水に沈むワラ、浮くわら。日本海側、秋越しはするな。藁を散らかすのがいい。浮いている藁、黄緑、山吹色の藁は浮く。白っぽくなった藁は、沈む。生の藁だから、浮いてくる。日本海側は秋起しをしない。

稲株10aにどれくらいの量があるか、、、。約二三トンあるのでないか。(注:私計算してみました。坪60株うえで300坪だから18,000株、一株の重さ100gとしても1800kgになった) 根という残渣が入っている。だからあらく耕す。あらく耕すのは、①根っこを早く土にして、栄養としたいため。②空気がはいってくる

真夏、溜め水はしない。かけ流しする、弱いかけ流し。イネ水ゾウムシ、ドロムシ、古いてんぷら油を水口に流す。呼吸を止める。いったん上にあがって呼吸をする。油がついて呼吸ができなくなる。一反で5~10cc

ジャンボタニシ、北上中。岡山県でたんぼが沼になった。

場所提供、ここまでやってくれるところは、ない。岡山、宮城と羽咋だけ。

硬盤層、田んぼの場合は造らないとざるのようになる。たんぼ25センチぐらいのところにある。イネの根は横にはう。麦は下に向かっていく。水田に盤は貢献している。田んぼの場合には、硬盤層を壊さないようにしないといけない。イネの習性を利用すれば、硬盤層は必要。深い田んぼ、田植えすると膝を超える。沢で堆積した土がたまったため。棒をさすと2~3mもささる。昔は下に板を入れた。石を入れるといいが、来年になると沈んで効果なし。あまり深いと水の温度が上がらない。排水を良くするか、、。水のきれいな所ほど多い地形。畑にしたらすごいものが取れた。湿った田んぼにはそれ用の品種があった記録が残っている。大宮、埼玉付近。畑にするとなんでも取れた。

福島原発、津波が来た。さやえんどうを植えた。断ち入り禁止のなか、一時帰宅の時にさやえんどうを植えた。塩害がきついから育たないだろう、まいた種全部育っていた。消石灰撒いたところは一本も生えていなかった。塩害怖いといっているが、海の水と塩は違う。海の水は一杯ミネラルがはいっている。海水すべてNaclではない。そこの持ち主にさやえんどうを撒いてもらった。海水の入ったところでも、さやえんどう育っていた。

午後からはまた移動して田植え後のチェーン除草の実習が行われた。

スプリングを使った除草機があった。

チェーンの欠点は、株元をやれない。チェーンよりいいかも。作成費三万円程度。重さ8.5kg。余ったハウススプリングを利用。一週間おきに五回やった。雑草が根付くまでにやらないとダメ。根付いたらダメ。六月下旬まで行う。田干しできないのが、欠点。根を抜く効果があるので田植え後10日以降から実施。はじめは、長いもの。日がたてば短いものを使う。株元をやってくれるのでいい。

この田んぼは5月6日に田植え。水が少し多かったが、イネは起きてくる。分結が始まると硬くなるので、イネがおれちゃう。一ヶ月半までに行う。田植え後四日目でも大丈夫だったが、田植え後30日以降は根を切っちゃうのでやめたほうがいい。これをおこなうと、草は生えているがほとんど手で取る必要がなくなる。水を切らすとだめ。深水のほうがよい。チェーン、ハリガネ、引っ掻いて草を抜いていく、なでるような感じでついている。立てて爪のようにしたらどうか、加美町でやっている。

イネの根が抜ける心配はない。チェーンを長くして土と絡めるのを多くしたらどうか。引っ張って楽しかった。田んぼ浅く耕起したら歩きやすい。自然栽培、土がタイヤや長靴につかない、すたすた歩ける、忍者になったように歩ける。土が変わっていく。腐らない米をみんなで作っていこう。

(Q)チェーンの長さは雑草の大きさに関係するのか?(A)たまたま短かっただけ、、(笑 病気は自然が治し、報酬は医者がもらう。チェーン引っ張ると、土に変化がおこる。ガスがでる。田んぼに入ることは、イネによい。人が主人公でなくて、イネが主人公。口に出さなくてもいいから、心の中で、”今年もがんばれよ”と念じて、その言葉が田んぼにすごく良い。あの田圃は、どうしているかと思うと、田んぼのイネはその電波を感じる。

むかしの除草機、力を入れて押さなければならなかった。チェーンと併用するとよい。水が跳ね上がる、水を動かす、空気が入る。温度が高ければ揮発してしまう。除草作業、田んぼの中を走りまわるだけで空気がはいる。

地上部はもたつく。根さえしっかりしていればそのあと育っていく。一ヶ月経っても大きくならない。根の成長がよくないと考える。根をいかに活かすか、田植え後の根、水にしたっているけれども新鮮な空気を補給してやる。除草とは根を生かすためにやる(江戸時代の本に出ている)根を生かすことが収量を上げる。草取りでみんなを動かしていた。イネの本質は変わらない。現代では、チェーンやハリガネまたは似たような効果をだすもの。

荒起し⇒ あらく、浅く。代かき⇒十分な水、水をたたくような代かき、ドライブハロー、水流を起こして沈殿で植え代を作る。 一連の作業がチェーンを引っ張る作業を楽にするかどうかになる。

通常の田んぼ、ぬかるむ、足を取られる、長靴、一歩一歩が重たい。重労働になる。

自然栽培の田んぼ、足がめり込まない、アッ、地面をふんでいるなぁという感じ。足がつく。

チェーン水の中は浮力があり重たく感じない。腰で引っ張る。イメージよりも軽く感じ、前へ歩くだけでよい。体力、エネルギーの少ない作業。草が浮き上がってくる。浮いた草を外に流してしまう。空気を根に充てる。一反田んぼの水を空っぽにして、水底表面に空気を充てる。中干しとは違う。慣行はヒビを入れるためにやるが、自然栽培ではやらない。中干しは根を切ってしまう。成長が止まってしまう。肥料があると新しい根が生えてくるが、自然栽培はやらない、できない。土に強制的に酸素を充てる。水の駆け引き。

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河崎 宏

マルカワみそ

マルカワみその社長を務めております。これからの時代は、ますます命にかかわる「生命産業」が、社会から必要とされることになる。「和食のみそを中心に、食と健康の貢献企業」を目指してまいります。

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