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麦の播種が始まった

大麦の播種作業が始まったようだ。

一年も早いもんだ。そう思ってカミさんと話していた。平成7年(1995)ごろ、自分の仕事の将来を考え始めた。この頃から今まで右上がり傾向から自然と横ばいもしくは下がり始めた時期だった。その理由はなぜか始めわからなかった。自分で調べていくうちに、お米の消費量がドンドン減っていっていることを知った。こめを食べなければみそやしょうゆは使わない。全国ベースでみそは50万トン、醤油は100万キロリットルの大台をわった。今後もどんどん減っていくことが感じられた。マクドナルドが売れた分、ピザ・パンを食べた分米を食わないのだがら、和食が復活しない限り業界に明るい希望はなかなか見いだせないと思った。

50年後みそ業界はどうなるのか考えてみると、人口がその時に20%は減少するらしい。現在の生産量50万トンが単純に計算して、40万トンになる。現在40万トンといううと上位38社の合計の生産量にあたる。このままで行けば50年後は日本の味噌屋は現在の1025社から約38社程度になる計算だ。38社は理論値だが現実にはその半分の600社から400社に減るのでないかと思う。

市場で小さなシェアーしか持っていない企業を「限界企業」と呼ぶらしい。限界企業の特徴は市場が小さくなったら真っ先に淘汰される運命にある。まさにうちの会社がそうだった。その時に父親に私は言った。マルカワみそも先が見えてきた。このままではドンドン悪くなる気がする。いろいろ考えたが、1年寝かした有機のみそに特化した会社を目指したいといった。本人はいい返事はしなかったが、少なくとも有機のみそに特化していくほうがいいように思えた。保証はないが、可能性は高いように感じたのだった。

過渡期はつらかったが、今も将来もつらいだろう。このごろカミさんと話しているときに、あの時有機のみそをあきらめていたら今頃はどうなったかが話に出てきたが、どっちに行っても同じような苦労は絶えないと思うので、そういった点では同じでないか。立っているだけだったら、転ばないさ、歩いて前に行こうとするから、転んだりぶつかったりするんだろうと思う。

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河崎 宏

マルカワみそ

マルカワみその社長を務めております。これからの時代は、ますます命にかかわる「生命産業」が、社会から必要とされることになる。「和食のみそを中心に、食と健康の貢献企業」を目指してまいります。

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