医者は病人を治すのが仕事
- 2020/12/08
- みそつくりの息吹
午後から孫を鯖江市の病院まで、連れていった。
玄関の入り口のところに「風邪の方の診察はいたしません」と張り紙がしてあった。そのまんま、中に入ると受付があり、名前を書こうとした。受付には看護師さんがおられ、どうなされましたかときかれたので、熱があるので見ていただきたいと正直に言ったら、とたんに表のところに書いてあるように、風邪の診察はいたしませんので、他の病院へ行ってくださいといわれた。
唖然とした私は、病人を診るのが医者の役目でないのかと思ったが、ぐっとガマンして「じゃ、どこの病院に行けばいいのですか?」と聞き返したら、そんなことはいえません。と、つっけんどな感じで、帰ってくれといわれた。
患者が医者を選ぶというのは、聞いたことがあるが、”医者が患者を選ぶ”というのは、初めてだった。応対に腹が経ったが何もいわず、病院を出て行った。家に帰って寝ていようかといったら、孫はうんといってくれたので、そのまんま自宅に戻った。
しかしあの病院の応対は、あれでいいのかと思い返してみた。医は仁術でなくて算術のお医者様でなかったのかと、、。なぜ診察できないのかも説明しないで、一方的に門前払いをした看護師の鬼のような顔が思い出された。
腹を立てても仕方がないので、自宅で寝て休養をとってもらうことにした。
人間、こうした屈辱的なことにあわないと、成長しないのかもしれない。