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梅の地産地消マッチング商談会

福井県南越農林総合事務所主催で標記の商談会が開かれた。
最初河野地区の梅の紹介があり、次に梅を使った新商品、新メニューの提案・試食があ行われた。こちらは食工房野の花を運営なされている「佐々木京美」さんがお話なされた。
以前から地元の私たちも河野地区の梅は耳にしていたが、詳しいことはほとんど知らなかった。農林総合事務所の説明によると、梅の生産量は次の通りだった。(平成21年)
1位 和歌山 68,800t
2位 群馬県  5,560t
3位 福井県  1,980t
何と言っても和歌山県がダントツ一番で桁が一つ違う。福井梅は全国三位となっていた。また二位が群馬県とは知らなかった。
福井梅の由来
その昔天保年間に伊良積の豪農、助太夫家と平太夫家の庭に梅が植えられており、当時これを助太夫梅、平太夫梅と称していた。現在の「紅サシ」は助太夫梅と平太夫の交配種であり「剣先」は助太夫である。
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河野梅の由来
昭和37年、酒造法改正による「青いダイヤ」ブームをきっかけに、三方町から「紅サシ」「剣先」の苗木を取り寄せ大良地区、今泉地区に植え付けた。昭和56年からの「梅の里づくり」事業により河野地区全体に紅サシ剣先のほかに「新平太夫」の増殖が進んだ。
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この新平太夫は、小玉で黄熟品種、ニーズが高く加工しやすいし収量が多くて病気に強い特徴があった。
試食会も行われた。梅のジャムから作られたケーキを食べてみた。
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生産者の方もお見えになられていたが、お菓子屋(パティシエ)さん、ホテルのコックさん、青果流通業者さん、卸問屋さん、漬物やさんが出席なされていた。梅を使った、しかも木についたままの完熟梅は香り高く素晴らしい、今後の利用価値が高いと野の花の佐々木京美女史は盛んに発言したが、パテシエからは、やはりお客さんはイチゴとか他の果物のお菓子を選ぶのでないか、梅の素材のお菓子は人気が薄いとの発言があった。
またホテルの方からは、お値段を聞かれ生産者がキロ400円といったら、高い!!!もう少し安くないと使えないと言われた。
その後車に乗って、現地の圃場見学会があった。参加者は7名だった。場所は河野の天文台の上のほうで山の傾斜のある斜面であった。この急な斜面をうまく利用して、梅が完熟して木から落ちたら下のほうに転がるように成っていた。なるほどこれなら収穫時の手間が省ける。考えられていた。
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一本の梅の木から大体60kgから100kgの梅が収穫できるそうだ。梅1kg400円とすると一本あたり24,000円から40,000円の売り上げになる。案内してくださった生産者の方は110本の梅の木を所有しているそうで、年間の収入が計算できる。
大きな梅の木になると、剪定に二日かかるそうだ。和歌山県や中国産と価格競争すると高いのかもしれないが、生活があるからそんなに安くなってしまうと、誰もつくる人がいなくなってしまうだろう。
河野梅の価値をいかにして認めてもらうことができるかが、今後の課題のように思えた。
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河崎 宏

マルカワみそ

マルカワみその社長を務めております。これからの時代は、ますます命にかかわる「生命産業」が、社会から必要とされることになる。「和食のみそを中心に、食と健康の貢献企業」を目指してまいります。

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