ヤマクニ水産
- 2022/11/18
- 会社・経営
朝から晴れの一日。
特に問題点は指摘されず、FSSCの検査も本日で終了となった。
本日、ヤマクニ水産の干物が届いた。これは静岡県の友人から、口コミで教えて頂いた焼津の「「干物屋」さんだった。とっても美味しいので、一度召し上がって下さいというご紹介だった。
ネットで調べてみると「自家製、無添加ひもの販売。朝仕入れて、朝干しした出来立て干物を皆様のもとに、お届けいたします。」と書いてあった。細かく読んでいくと、いろいろな種類があるようだった。
特に干物と聞いて興味はなかったが、東名焼津インター近くの、「焼津さかなセンター」に、店舗があられここは何度か上京時に、時々お昼を食べに立ち寄ったことのある場所だった。
今年のお歳暮を何にしようかと思っていたところだったので、送る前に一度自分で食べてみようと思い、ネットで注文した。こだわりも書かれていなかったが、それは食べてみてよくわかった。今まで食べていた干物は、何だったんだろうかと思った。
別なサイトで、一押し無添加と書かれた干物を買ったことがあった。特別に美味しいとは思えなかったが、ある時今度は直接そのお店に注文した。届いた商品は、コテコテの添加物が使われていた。こちらのお会社様は、どういうポリシーでものつくりをなさっているのか、わからなくなった。ある時には無添加と言い、普段は添加物を使用している。売れればいいという、お金儲けの手段として干物を作っておいでなのかなぁ~と疑問をもった。
添加物とは、いったい何なのだろう?誰にとって必要なものなのか。製造する側、流通、小売する側にとって便利で必要かもしれないが、消費者にとっては不必要なものだと思う。
人の命を「カンナ」で削るようなことはしたくない。40年ほど前に、添加物を使った食品は、「毒入り食品」「殺人食品」「人殺し食品」だと発言したところ、”河崎君、ちょっとそれは言い過ぎだろう”と苦笑されたことがあった。
食べる人の「良心」という「観念」が、「物質化」したものが、本当の食品だと思う。添加物は体に悪いから使わないでおこうというのは、生産者が食べる人の事を思った作る側の「良心」ではないかと思う。その良心がなかったら、無添加の干物はこの世に存在しないことになる。良心という観念に、「いくら」という価値は表せない。しいてつければ、それは無限大だ。
無限大のモノを付けて販売しているのだから、有り難う、おいしかったという大きな喜びが返ってくる。その喜びは貨幣価値には表せない。やはり無限大のモノなのだ。無限大のモノを差し上げているから、無限大のモノが返ってくると思う。
会社、仕事では、「変えていかなければならない」ものがある。しかし断じて「変えてはならない」ものもある。
100年先の日本を考えてみれば、「天然醸造」と「オーガニックのみそ」は、残り続けると断じ切れる。ならばこれを目標に、原料を磨き、技術を磨き、商品を磨き、接客をとことん磨き続ければ、未来は開いてくると思う。
経営は「高い理想」と「目先の現金」だ。理想を追い求めても、お金が続かなければ倒産する。損得ばかり考えていれば、大きなことはできない。安きに流れるな。
有機のみそ作りは、「小さな味噌屋の、大きな挑戦」でもある。