北海道出張三日目
- 2021/12/18
- みそつくりの息吹
昨日、深川のS社に、工場見学をお願いの電話をした。
朝方にラインで対応はしていないとの連絡があった。また売店でのお買い物はできないとの断りの返事だったので急に気が抜けてしまった。
消費者はモノを作ることができない。出来るのはどの商品を買おうかなという「選択」しかできない人たちだ。こだわりを多くの方に広げていけたらいいのでないかと思ったのは、私の考え違いだったようだ。
うちの会社もコロナのため、蔵見学をやめている。FSSCのコンサルの先生からは、衛生上の問題と撮影を許すと汚いところや、公開すると不利な点が写されて外部に出るとまずいという企業防衛の観点で、お客様を現場に入れるなと言われた。確かに一理ある。
しかし消費者は選ぶことしかできない方なのだから、選ぶ時にはそのものがどのようにして作られているのか、また作り手のポリシーなどが分からないと判断のしようがないのでないか。そう思った私は、今まで現場の中まで入っていただいて、社員の作業している場所に来ていただいて、「臨場感」あふれる蔵見学をしていた。どこを見てもいいし、どこを撮影しても構わないという隠し事はしないスタンスでお客様に対応してきた。
確かに物見雄山で、お見えになられる方もあったが、お客様のほとんどは蔵に入ったことのない方ばかりだ。初めて蔵の中に入ると、プーんとみその香りにまず感動し、大きな2t、3トン入る木樽など見たことも、触ったこともない方々ばかりなので、ちょっとした感動をお感じになられる方がおおいようだった。来て、見て、触って、食べてみて、ということが体験できる空間であり、みそへの理解を深めていただけたと思っている。
函館から札幌まで、250㎞あましの走行であったが、大雪のため一日かかった。
夕方には、すすきので、晩御飯を食べた。明日は場外市場に行く予定だ。