オーガニック・無添加・食品のお店

風呂敷のココロ

今日は朝から天気がよく、暖かな平和な一日だった。午前中に天塩さんが来社。年に一度の恒例のご訪問だった。新宿、大久保界隈は、景気はどうですかとお聞きしたら、いやぁ~、悪いですねぇ~、、、、。とのご返事だった。特にどこの量販店も成績がよくないらしい。業務用は割と変化がないらしいが、個人向けの商材の動きが、今一つという業界事情であった。

ミホミュージアムで買った、ふろしきの本。著者は、小池百合子さんだった。政治家でもあられるのだが、風呂敷を通じて日本文化の良さを広められておいでのようだ。

大変読みやすい本で結び方も分りやすい。英語での表記もあるところを見ると、初めての外人にも分りやすく紹介されている。私が大学時代、英語の先生が外人でいつも教科書を風呂敷に包んで教室に入ってきた。見慣れた日本人には、風呂敷なんて、、、と思っている方が多いだろうが、外人からすると非常に興味深かったのだろう。

考えてみると日本では風呂敷だが、外人はカバンを使う。特に海外のブランド品のバッグは相当高いものがあるようだ。で、風呂敷は包むものを否定しない。丸いものでも四角いものでも受け入れて包んで運ぶことが出来る。風呂敷より大きいものは風呂敷を二枚使って包むことが出来る。逆にカバンはその限られた大きさの中でしかものを入れることが出来ない。使わない時には風呂敷はたたんでポケットに入るが、カバンはたたんでしまうことは出来ない。そのまま邪魔になる。

同じように座布団と椅子。日本人は座るから座布団を使用する。外人は椅子を使う。座布団はいらないときには重ねて押入れなどに収納できるが、椅子はなかなかコンパクトには収納できない。同様に布団とベッドも同じことが言える。履物の下駄と靴も比較してみると面白い。下駄は足の大きさが多少違っていてもはくことは出来るが、靴は26センチならそのサイズの人しかはくことが出来ない。同様に着物と背広も同じことが言える。着物は多少太った人でも融通がきいて着る事が出来るが、背広はその体系の人しか着れない。油絵と墨絵も対照的な違いに面白いものがある。日本画は黒の墨一色ですべての美をあらわすが、油絵は24色カラーである。また空白の美があって書いていない所の美しさを日本人は理解するが、外人の油絵は全部白で塗りつぶしてしまう。

海外の方から見ればおおよそ正反対の事柄で、非常に興味深かったのでなかったかと思った。以前風呂敷の美学を大事にしたいと考えた私は、青年会議所の東京研修旅行に行ったときに、風呂敷を持参した。帰省した後、友達から河崎君は風呂敷を持ってきたからなぁ~と、田舎者よばわりされた。ああ~、この方は風呂敷の美学を知らないんだなぁと思ったが、他の人も多分同じような印象を受けたに違いない。こういった風呂敷のよさを述べた本が出版され啓蒙されているのを見ると、大変うれしくなるものだ。

この記事に関連するかもしれない記事

河崎 宏

マルカワみそ

マルカワみその社長を務めております。これからの時代は、ますます命にかかわる「生命産業」が、社会から必要とされることになる。「和食のみそを中心に、食と健康の貢献企業」を目指してまいります。

プロフィールを見る

月別

マルカワみそ オンラインショップはこちら