博多の禅僧 千崖
- 2020/04/10
- みそつくりの息吹
一休の再来といわれた博多の禅僧・仙崖(せんがい)がいよいよ臨終を迎えた。”是非最後のご教訓を”と弟子たちが、紙と筆をささげてお願いする。
どんな尊いお言葉がもらえるだろうと、震える手で辞世を書く仙崖の姿を、弟子たちは固唾をのんで待つ。そして渡された紙を覗き込み一同驚いた。
そこには「死にとうない、死にとうない」とだけかかれてあったのだ。
高僧・名僧といわれた師匠の辞世がこれでは、和尚の徳に傷がつく。途方にくれた弟子たちは、何とかせねばと協議の末、「先ほどのお言葉も結構でありますが、いま一つお言葉を、、、。」と再度お願いした。
すると快く受けて再び筆を執った仙崖が、やがて返した書面を見て一同仰天。先ほどの言葉の上になんと、”ほんまに、ほんまに”と付け加えられていただけだったという。
このお話を今日の昼礼時にみんなに話した。面白い話だが、滑ってしまってまったく受けなかった、、、(汗