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京都へんこ山田製油

オーサワジャパン主催の、京都のごま油を作っている山田製油さんの工場見学に参加した。限定10名とのことだったが人気あって17名の方の皆さんが参加された。場所は山陰本線胡麻駅の近く。自然が一杯な静かな山の中に工場はあった。この「へんこ」ってどういう意味かお聞きしたら、京都弁で頑固者とか、変わり者、こだわりものという意味合いらしい。こだわりの胡麻屋さんのようだった。

胡麻駅に胡麻の工場があるのは、さぞかしこの一帯は胡麻の産地かと思ってお聞きしたら、そうではなく、京都市内の工場が手狭になってきたので、胡麻という地名のこの場所に引っ越してきただけのようだった。

工場内を見学させていただくと、ミャンマーの契約農場から取り寄せた白胡麻を炒って搾っている作業を拝見できた。

真ん中の盥の大きいような中に羽が回転しており、下から熱を加えて炒っていた。香ばしい臭いが当たり一面に広がっていた。炒り終わると右側の筒を通って搾り機にいくようになっていた。

上のホッパーに炒られた胡麻が入り、モーターで軸が回転しており中ほどから搾られた油がたれ落ちていた。意外と早く油に代わるのでびっくりした。この後、搾られたごま油を精製?する。水を加えて熱し19度で二日間折り引きをする。上澄みを取り出して残っている水分を熱して飛ばし、冷却して瓶などに詰めて製品となるようだ。意外と簡単な気がしたが、香と味の調節が炒り加減で難しいとのことだった。

お昼は隣のトレーラーハウスで野菜とパスタ、ピザを頂いた。中はなかなかおしゃれな室内だった。

昼食後自己紹介があった。お取引先のお客様にも偶然お会いした。意外と世間は狭いようだ。その後胡麻畑の見学に出かけた。

この畑は約一反の面積。収穫すると60kgほどの胡麻が取れるらしい。それを搾ると25~30%ほどの油がとれるそうだ。約15~18kgのごま油が取れることになる。このはたけの細長い枝みたいなものを刈り取って束ね、ハウスの中で乾燥させる。

立てかけておくと乾燥し鞘がはじけて中から胡麻が落ちてくる。下にブルーシートを敷いておいて落ちた胡麻を収穫するようだ。束ねたものを動かすと胡麻が勢いよくこぼれ落ちてきた。これを風力でゴミを取り除き水で洗って乾燥させる。この量で約三畝というから先ほどの畑の約三分の一の面積の収穫量になる。非常に手間のかかる作業。胡麻を作っている場所はもっとも貧しい地方で作っていると聞いた。豊な所はもっと金になる作物を作るらしく、何にも出来ない場所がこの胡麻を栽培するらしい。日本では人件費が出てこないそうだ。

なかなかこういったお話はお聞きする機会が少ない。今回はお蔭で胡麻への理解が深まったようだ。帰り亀岡の取引先にお邪魔した。

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河崎 宏

マルカワみそ

マルカワみその社長を務めております。これからの時代は、ますます命にかかわる「生命産業」が、社会から必要とされることになる。「和食のみそを中心に、食と健康の貢献企業」を目指してまいります。

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